You're my 神様【完結】

一日目 /4

「う……」

 痛ててて……。

 あー、頭痛ぁ……。

 思考回路がハッキリしない頭であたしはゆっくりと体を起こした。

 うわ、体だる~。なんかもう寝てんだか立ってんだか分かんない……


 って、えぇっ!?


 床が下の方に見える!

 いや、床が下にあるのは当然なんだけど。

 じゃなくて、足と床との距離がぁ~!

 床より天井の方が近い!?

「あたし、これ浮いてない!?」

「浮いてるよ」

 無意識に発した一言にまさかの返答が返ってきたので、あたしは驚いてその声のした方に振り向いた。

 あっけにとられた顔で茫然とこっちを見上げている一人の男の子がいた。

 何でここに男の子がいるの!?

 ん?てか、ここ部屋?

 周りを見渡してみると、六畳程の室内に真っ黒な掛け布団とシーツのベッド、上質そうな皮の真っ黒なソファー、真っ黒なカーペットにガラスのテーブル。おまけにカーテンまで真っ黒。

 明らかにお前黒大好きだろ!って感じの部屋。

 この人の部屋なのかな。

 なーんかこの人どこかで見たことあるような……。

 改めてまじまじと男の子の顔を見てみた。

 歳はあたしと同じ位。

 身長も高くて180cm位かな。

 前髪アシメの明るい茶髪パーマ、顔立ちはすっごいあたしの好みで、切れ長の目に鼻筋が通っていて唇薄くて肌もめっちゃ綺麗で……

「あーっ!!!!!!」

 突然大声を出したあたしに男の子は大袈裟な位ビクッとした。

 あたし、この人知ってる!!

 いや、もう知ってるどころの騒ぎじゃないっ!!

「EquaLizerの潤人!?」

 鼻息荒く押し迫るあたしに、男の子は獣に狙われた小動物のような顔をして弱々しくコクリと頷いた。

「やっぱりー!うわっ、生潤人!?え、てかあたし浮いてるし、これってもしかして夢ってヤツ!?」

0
  • しおりをはさむ
  • 32
  • 4
/ 200ページ
このページを編集する