You're my 神様【完結】

五日目 /16

「菜々ちゃ~ん」

「もう放っといて行こうぜ」

「遼くん、冷たい!」

「オレ早く車で寝たいんだけど……」

「菜々ちゃんほら、早く起きて〜」

「侑くん、ダメだろ、そんな程度じゃさ……」

 誰かがブツブツ喋る声が遠くの方で聞こえる。

 何の話……?

 誰かいるの……?

 でも……まだ眠いから……

 寝かせて……。

「こういうのは思いっ切りいかねーとな!




 ななくあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」




「どわぁっ!!」

 突然耳元でとんでもなくどでかい声で叫ばれ、あたしは心臓が破裂するかと思う位に飛び上がって驚いた。

「な!?な!?ふな!?」

 心臓がバクバクいって頭が回らない。

「な?だから言っただろ?」

 得意気に笑ってみんなを見る遼くん。

 な、何が起きたの……!?

 みんな大爆笑してるけど……。

「な、菜々花よだれ……」

 潤人が苦しそうに笑いながらあたしの半開きの口元を指摘してくれる。

 まさか……。

「遼くん、その起こし方ってなくない……?」

 どんよりと暗いオーラをまとってあたしは遼くんを睨み付ける。

 朝から一気に疲れた……。

「何言ってんだよ、どんだけ起こしても起きなかった菜々花が悪いんだろ?それともまた車の後ろを寝たまま引っ張ってほしかったのかよ?」

「え?車?」

 周囲を見回してみると既に家の外で、目の前のバンのドアももう開いている。

「も、もう車に乗るの?」

「だっていつも9時には出てるじゃない」

 みっちゃんがバンに乗り込みながら言う。

 え!?もうそんな時間!?

「沢山起こしたんだよ?でも菜々花全然起きてくれないんだもん」

 涙を拭きながら潤人は中央の席に座る。

 そんな泣く程笑うなんて……。

「全っ然気付かなかったわ……」

「高イビキかいて寝てるから……」

 潤人の隣で首に付ける枕を装着して寝る準備万端の恒汰が呟く。

0
  • しおりをはさむ
  • 31
  • 4
/ 200ページ
このページを編集する