You're my 神様【完結】

六日目 /20

 出て来た時と同じようにキッチンの窓からこっそりと家の中に入る。

 玄関に靴を置いていると、二階から誰かが駆け下りてきた。

「潤ちゃんっ!?」

 振り向くと侑が立っていた。

「あ、侑くん」

「どこかに行ってたの!?」

「う、うん……」

「ごっちんに家から出ちゃダメだって言われてたじゃないー!!」

 え、そうだったの?

 だって潤人はそんなこと一言も……あ、言わないでくれてたのか……。

「危ないから出ちゃダメって……」

 侑がそう言いかけた時、突然ガラスの割れるけたたましい音がリビングの方から鳴り響いた。

「なっ何っ!?」

 驚いて声を上げるあたし。

 リビングに行ってみると、握りこぶし位の大きさの石が窓を突き破って投げ込まれていた。

「何これ、危なっ!!」

 そう驚いたのはあたしだけで、二人は悲しそうな顔をしてただその石を見つめていた。

「何の音!?大丈夫~!?」

 二階からみっちゃんと恒汰が駆け下りてきた。

「わ!これで割られたの?」

 しゃがんで石を見るみっちゃん。

「ったく、酷いことするな」

 恒汰も腕を組んでその石を見つめている。

「当然の報いと言ったらそうなのかもしれない……」

 俯いてそう呟いた潤人に「どういうこと……?」と尋ねると、潤人は哀しく笑って見せた。


「殺人未遂犯の家族だから……」


「え……」

 茫然とするあたしに今度は侑が話してくれた。

「菜々ちゃんは寝ていたから知らないけど、昨日からバッシングが酷いんだ。家の壁にはスプレーで落書きされてるし、携帯なんか電源も入れられない程で……」

 落書き……!?

 まさか、そんな……。

 潤人が壁際に立っていたので、あたしは壁を通り抜けて外に出た。

0
  • しおりをはさむ
  • 31
  • 4
/ 200ページ
このページを編集する