You're my 神様【完結】

六日目 /21

「うわっ!お前ら何でここに!?」

 事務所に着いたメンバーの姿を見てごっちんは目を丸くして大声を上げた。

「ごめん、ごっちん。オレ達テレビでここの様子見て……家の前でもファンの人達が集まって歌ってくれたんだ。それでもうじっとしてられなくて……」

 潤人が下を向いて申し訳なさそうに呟く。

「しょうがねぇなぁ。こっちもお前らに聞きたいことはあったしな。電話しようにもてんやわんやの大騒ぎでなかなかかけられなかったけど」

 確かに事務所の中はひっきりなしに電話が鳴っていて、スタッフの人達も必死に応対にあたっている。

 あ、だからさっきごっちんから潤人にかかってきた電話も途中で切れたのかな?

「聞きたいことって……?」

 不安げな顔で潤人が尋ねる。

 ごっちんは「あぁ……」と言うと周りを伺いつつ、使っていない応接室へとメンバーを連れて行った。

「お前らももちろん見ただろうけど、テレビに被害者の方が出演してEquaLizerにツアーをやってほしいって訴えたよな」

 その言葉にドキッとする。

 ごっちんは急に小声になって潤人の腕を掴む。

「あれって……菜々花のお姉さんだよな?もしかしてあの出演はお前達何か絡んでる?」

 潤人とあたしの顔を交互に見るごっちん。

 しょ、正直に話すべきだよね……?

 家抜け出したのバレちゃうけど……。

 あたしが潤人の方を見ると、潤人は頷いた。

「あれは……菜々花がお姉さんに頼んでくれたんだ。EquaLizerがツアーをすることを世間が許さないのなら、その世間に直接お願いするって……。オレが病院に行って菜々花からお姉さんに直接話してもらった。でもまさか、こんなに大きな騒ぎになるとは思ってもみなくて……」

0
  • しおりをはさむ
  • 31
  • 4
/ 200ページ
このページを編集する