You're my 神様【完結】

七日目 /24

 真っ白な閃光が辺りを一瞬にして包む。

 まるで何かが爆発したかのように。

 光はすぐに力をなくして消え去り、会場は元の状態に戻った。

 観客も誰も、言葉を発しない。

 いや、発することが出来ないのか。

 皆茫然とした顔でいる。

 何が起こったのかも理解出来ない。

 光の前と後で、大多数の人にとっては何も変わらない。

 ただ、潤人の目の前には、



 菜々花がいない。



 さっきまですぐ隣に立っていたのに。

 まるで始めから何もいなかったかのように。

 その向こう側の客席が見えるだけ。

「菜々花……?」

 微かな声で呟くように呼んでみたけれど、当然のごとく返事は無い。

「菜々花……!」

 もう一度呼んでみても結果は同じ。



 消え……た……?

 いなくなってしまったの?

 オレ一人を置いて……。



 あの子は沢山オレを助けてくれた。

 いつもオレの隣にいて、計り知れない程の勇気と力をくれて。

 全てを変えてくれた。

 なのに、オレは……あの子に何をしてあげられた?

 甘えるばかりで何も……

 何も出来ていない……。

 むしろ、奪ってばかりだ。

 菜々花の未来を……

 全てを……。


 どうして菜々花が消えなければならない……?

 あの子が何をしたというんだ……!!

 菜々花だって……

 生きたいと願っていたはず……!

 そう、生きたいと……。



「…………」



 最後に聞こえた……菜々花の言葉。





「生きたい……」









 もしも……

 もしも奇跡が起きるなら……

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