You're my 神様【完結】

二日目 /8

二日目 (11/27)
 自動ドアを入って、見舞い客受付のカウンターへと行く。

「すみません、昨日入院した南見菜々花さんの病室はどこですか」

 潤人の問いに受付の事務のおじさんがファイルをパラパラとめくる。

「あ~、南見さんはICUだね~。ご家族の方以外は面会謝絶なんだけど、あなたご家族の方?」

「あ、いえ……。そうなんですか……。分かりました」

 潤人は受付を離れてあたしに小さい声でそっと尋ねる。

「どうしよう、意識不明の重体だから会わせてもらえないんだ」

 そこであたしは誇らしげにVサインを作って見せた。

「ICUのC-101。ファイルに書いてあったの見ちゃった。勝手に行っちゃお!」

「おぉ、やるぅ!」

 潤人と微笑み合うと、あたし達はICUの場所を探すため壁の案内図を見に行った。

 案内図を頼りにICUに行ってみると、透明な自動ドアで区切られていて中にはナースステーションもすぐ側にあり、許可なく中に入り込めばすぐに見つかってしまいそうだ。

「せっかく来たのに……」

 ここまで来て何もせずに帰れないよ……。

 俯くあたしに潤人は「あ、でも」と呟いた。

「案内図だとC-101の隣って一般病棟のトイレだったよね?菜々花は壁を通り抜けられるんだから、オレがトイレのICU側の壁際にいれば行けるんじゃないかな?」

「あっ……頭いい!!さすが潤人ぉ~!」

 そかそか、あたしの特性を活かせばいいのか!

 あたし達はぐるっと回ってICUの隣の通路のトイレに入った。

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