You're my 神様【完結】

三日目 /10

「菜々花……大事な話があるんだ」

 え……何、潤人。

 そんな深刻そうな顔して言わないでよ。

「ごめん……オレやっぱり菜々花の犯人思い出すの手伝えない」

 な、何で……!?

「景が嫌がるから……」

 そんな……そしたらあたしは……。

「ごめん、成仏して」

 何言ってんのよ!

 あたしはまだ完全には死んでない!!




「だって考えてもみてよ?好きでもない女の子の為に、何でオレがそこまでしなきゃならないの?」













 ハッ!!

 ……天井が見える。

 右側にはガラスのテーブル。

 左側にはベッド。

 潤人の部屋だ。

 カーテンの隙間から外の薄明かりが漏れている。


 あ……ゆ、夢?


 夢かぁ……。

 あたしは布団の上で寝返りを打った。

 べつに寒くならないし浮いていられるから布団とかいらないんだけど、そのまま寝るのも何だからって潤人があたし用の布団を用意してくれたのだ。

 お腹も減らないし他には何も感じなくて体の時間が止まってるみたいなのに、眠くはなるんだよね。変なの。

 ……はぁ、おかしな夢のせいで疲れた。

 夢……だよね?

 まだ頭がぼーっとしている。

 隣を見ると潤人が規則正しい寝息を立てている。

 あどけない寝顔を見て少し安心出来た。

 嫌な夢だったな。

 最悪の目覚め。

 今の現実でさえ夢のようなのに、これじゃあ夢と現実の区別がつかなくなっちゃうよ。

 夢の中で潤人に言われた言葉が頭の中でこだまする。

 ただの夢なんだから気にする必要はないんだけど……。

 でも、確かにそうだと思う。

 やっぱり手伝ってなんて、自分勝手なお願いだったかな……。

 肝心の犯人の顔は一向に思い出す気配ないし。



 あぁ、考えなきゃいけないことは沢山あるのに眠いや……。



 眠い……。

0
  • しおりをはさむ
  • 31
  • 4
/ 200ページ
このページを編集する