You're my 神様【完結】

三日目 /12

 午後9時。

 練習が終わってあたし達は駐車場のバンに向かう。

「潤人!」

 景が走って来た。

 急いで来たのか髪はボサボサでカバンも開いたままだ。

「今日泊まりに行ってもいい?」

「へ!?」

 突然の景の発言にあたしと潤人は大声を出してしまう。

 メンバーもこっちに振り向く。

「だって明日も朝から練習でしょ?だから……いいじゃん……」

 最後の方は消え入りそうだった。

 え……嫌だよ……。

 呼ばないでよ、潤人……。

 潤人が答える前に遼くんの声が響いた。

「いいんじゃねぇ?来いよ、景!パニックカートやろうぜ!」

 遼ぉくぅぅぅぅん!!

 何言ってくれちゃってんのぉぉぉぉぉ!!

 空気読みなさいよぉぉぉぉぉ!!

 ゲームなんてみっちゃんとやってなさいよぉぉぉぉぉ!!

 あぁあ、二人は今ケンカ中ぅぅぅぅ~!!

 くそぉっ、あたしに体があったら遼くんに確実にジャンピングキックお見舞いしてるのにぃ~!!

「ちょうどいい、洗い物溜まってるんだよな」

 恒ちゃん?何がちょうどいいの?洗い物は自分達でやりなさいっ!!

「僕もパニカーやりたい!」

 あれ~、みっちゃん遼くんとケンカ中じゃなかった~?

 なんだかメンバー的にはもう景が来る流れになっちゃってる。

 侑だけは何故かこっちを見つめたまま何も言わないけど……。

「……潤人、いい?」

 もう一度景は潤人に尋ねる。

「あ……うん……」

 うがぁっ!!押しに弱過ぎ!!

 ちょっと景、このタイミングで家にまで来るなんて攻め過ぎじゃない?

 そんな風にしたって潤人の心は余計離れていくんじゃ……。

 なりふり構っていられないってこと?

 ……そんなに潤人のこと好きなの……?

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