You're my 神様【完結】

四日目 /13

「ふぎゃっ!!」

 なっ何!?

 いきなり体がぶっ飛ばされたような衝撃が襲った。

 キョロキョロと辺りを見回すあたしの目の前に誰かの足が。

 見上げてみると、潤人が目を丸くしてこっちを見てる。

「ごめん、起こしに行こうと思ったんだけど……引っ張っちゃった?」

 申し訳なさそうな顔で両手を合わせる潤人。

 あ……潤人が部屋を出たから引っ張られたのか……。ここは廊下だ。

 ミサイルでも撃ち込まれて吹っ飛んだのかと思ったよ。

「大丈夫……?」

 あたしが顔よりもお尻が上にあるというありえない体勢でアホ面しているからか、潤人は心配そうな顔で屈んで覗き込む。

「大丈夫。ちょっと衝撃的な起こし方だったけど」

 苦笑いしつつ体勢を立て直して浮かび上がる。

 宙に浮くのも、もう慣れたものね。



 一階のダイニングで朝食を食べていると、一足早く食べ終わった恒汰が席を立ってキッチンへと行った。

 今朝の朝食は景が作ったものだ。

 癪(しゃく)だけど、何気に料理上手いのね。

 潤人は料理出来る子が好きなのかな。

 あたしももう少しやっておけば良かったなぁ。

 そんなことを考えていると、冷蔵庫の扉を長く開けた時になるピーッピーッという警告音が聞こえてきた。

「恒ちゃん何やってんのー?」

 侑がキッチンに向かって叫ぶと恒汰の低い声が返ってきた。

「オレのチョコプリンが無いんだけど……誰か食べた?」

 一瞬にして食卓はシンと静まり返り、皆お互いに顔を見合わす。

 恒汰は冷蔵庫を閉めてダイニングへと戻ってきて、テーブルにドン!と手を付いた。

「誰が食った?」

 ブラック恒汰の鋭い視線に皆固まって動かない。

 これは目が合ったら例え食べていずとも殺される……!

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