晴れのち虎13  【本編完結】

常勤の女医先生は、いくつか検査をした後、何も言わず入院の手続きを取ってくれた。


部屋が決まる間、待合室に移動した私達。

椅子に座った私の前に立つ彼は、頭をキュッと自分の方へと引き寄せ、


「ひよ…ごめんな?何も出来なくてごめん。」

そう言って謝った。


大ちゃんが謝る必要なんて、どこにもないのに。


いつも傍で、私が少しでも楽になれる様に、努力し頑張ってくれていたのに。


どうして大ちゃんが、謝っているのか…。

むしろ、喋るのが辛いからと、勝手に決めた様になってしまった私の方が謝るべきなのに…。



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