端役の気持ち


「ねぇ葵は知っていた?」



部屋着に着替えた私に葵はああ、と返事をすると



「ただのパーティーです。」と言った。


「嘘・・・ 」



関西の極竜会と言えば関西最大勢力の暴力団だ。

若頭が出席してただのパーティーだなんて言えるはずがない。

相当大がかりなものになった筈。


「葵・・ 」

「ただのパーティーです。」


ちょっと警察が出動する程度の、と言い添える。



「ふうん・・・」




なら、律の家も当然のように呼ばれているし、瑞貴は無論、薫だって出席しただろう。私でも出席を命じられる規模のパーティーの筈だ。


私の心の中を見透かしたのか葵が困ったように笑い私の頭を優しく撫でる。









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