端役の気持ち

覚悟

車を飛ばし連れて来られたのはどこかのビルの屋上だった。
そこにはすでにヘリが待機していて



「ほら。」



先に乗り込んだ律が当たり前のように手を差し出し
私がそれを躊躇すれば後ろにいた薫が苛立ったように



「早く乗れよ」



と怒鳴る。


私はもしかしたら洸さんが間に合ってくれるんじゃないかと
チラチラと屋上の扉を見た。


だけどそんなものは希望に過ぎず現実は甘くはない。


乱暴に脇に差し込まれた薫の手によって無理やり
ヘリへと乗せられる。







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