端役の気持ち

後悔

やめろ。



やめてくれ‥‥






本当は何度も言いたかった。




”律”



かって幸せそうに俺の名を呼んだその唇で、
ただ一言でいい、ごめんなさいと言ってくれれば
それだけで良かったんだ。



ただ一言、まあやに、悪かったと言ってくれれば。




憎しみなんてなかった。





まあやに対するような激しい恋情はないにしろ
聖良にもそれなりの情はあった。




幼い頃からいつも薫と俺の後ろについて来た可愛らしい
存在。




大切にしたいと思った気持ちに偽りはなかった。




だが俺はまあやに出会ってしまった。




可愛くて暖かい雰囲気を持つまあやに一目で魅せられて
ずっと一緒にいたいと思った。



一時は諦めようとした。



俺の名を泣きそうになりながら呼ぶお前に誠実でありたいと
思った。











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