端役の気持ち

ヒロイン登場

「加納まあや?」



取り巻きの一人、優香さんがいつものごとく我先にとにじり寄るようにして耳元で囁く。



「ついこの間転入して来ましたの。特待生ですって。」


「じゃあ、特進科ね。」



学業が優秀なのだろう。


「それがどうかしたの?」


「それが・・・ 」


急に言葉を濁らせる優香さんを助けるように様子を見ていた美香さんが可愛い顔を般若のように変えにじり寄ってきた。


どうしてこうもみんなにじり寄るのだろうか。


これではいかにもお代官様と越後屋みたいじゃない。


だけど美香さんの言葉でそんなことはどうでもよくなって。






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