《参の調》 副 旋 律(ふくせんりつ)

作者彩 愛 美


街へ出れば

何処からともなく

流れて来る音楽

まるで何処かの

ドラマのように

ヒロイン気分になる


たいした曲でも無いのに

妙に耳に残って

一日中気になって

仕事も手に付かない

まるで耳鳴りのように

焼き付く調を

何時しか呟くように

口ずさんでいる