キミは誰と恋をする?【完】

おまけ /霙と霰







「みぞれ」


「あられ」



ユイ兄ちゃんが私たちの名前を呼ぶ。



その声が好き。










「みぞれちゃん、あられちゃんのお兄ちゃんって、『No name』に入っていたんでしょう!?」



興奮している女子生徒に呼び止めれた二人。



振り向くと同時に、さらさらストレートの黒髪が同時に波を打った。



女子生徒は同じ顔が2つ。



一卵性双生児である2人を区別することは難しい。


そんな彼女らを見分ける方法は、前髪を止めている赤色と青色のヘアピンだ。



赤星学園中等部に入学して約3ヶ月。



黄金世代と言われた時に『No name』に入っていた兄。



その影響力は数年経った今でも凄い。



「「そうだよ」」



にっこり笑って、肯定する2人。


日本人形のような美しい笑みに、女子生徒は見惚れていた。



「あ、あの、もしよかったら、今度2人の家に遊びに行ってもい「キーンコンカーンコーン」



予令が言葉を掻き消す。


「あ、もうすぐ授業が始まるね」


「次は移動教室だから、急がないと。

じゃ、またね」



くるりと裾を翻して、2人は去る。



女子生徒はポツリと放置された。









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