キミは誰と恋をする?【完】

089 Scene Ⅳ /天手古舞



その夜、仕事から帰ってきたヒイロと二人で夕ご飯を食べていた。


その時に、携帯のバイブが鳴り響いた。


「真綾、携帯が鳴ってる。

電話じゃない?」


そういわれて、机の上に置いてある携帯に目をやる。


先ほど登録したばかりの番号―カケルさんからだった。


出たくない気持ちが打ち勝った。
そのまま携帯を放置し、夕飯を食べ続けた。


そんな私の行動を見て、ヒイロが頭に「?」を浮かべていた。



「出ないの?」


「夕飯時にかかってくる電話なんてろくなもんじゃない。」


腑に落ちない顔で私の顔をまじまじと見つめてくる。


「もしかして、男?」


ブホッ
飲んでいたお味噌汁を出してしまった。


「汚い…、てか、その反応から見て、男か。」


ち、違うからと頭をぶんぶんと横に振る。


ただの知り合い!!と言い張って、まだ震え続ける携帯を持って、リビングを出た。


「もしもし」


「あ、真綾だ。おれおれ~」


その声の主にホッとした。
おれおれって俺俺詐欺か…。

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