任侠一家の孫娘である彩葉のもとに類稀なる美しい少年がやってきた。しかしこの少年、六つも年下だというのに終始偉そうな態度で失礼極まりない。どうやら神代と呼ばれる訳アリの人間らしいのだが──。

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その昔《神守かみもり》と呼ばれ

権勢を振るった御剣みつるぎ一族は

今や言わずと知れた侠客である


そんな危なっかしい家業を

毛嫌いする彩葉の元に

神代かみしろ》と呼ばれる美しい少年がやってきた




「どこをどう見たって、ただの子供でしょう!」

御剣彩葉みつるぎいろは


「触るな、無礼者が」

天鳳院雪音てんほういんゆきね


「お前には学習能力が無いのか?」

仙崎遊馬せんざきあすま


「俺には果たすべき使命がある」

御剣紫郎みつるぎしろう




古き盟約を果たす時が来た』


国を揺るがす神代を巡って

戦いの火蓋が切って落とされる





私が守らなくて誰が守る




固い決意を胸に

少女は今立ち上がる



現代ファンタジー小説