ファシネーション【完】

第2章 /相談役



入籍してから2週間。
ようやくこの生活リズムに慣れてきたような気がする。



今日は大和くんも私も早番なので、同じ時間に家を出ることになった。



だけど交通手段は別。同じ車から降りていくところを誰かに見られたら厄介なので、私は電車で向かうことにした。


大和くんは私が車に乗っていけばいいと言ってくれたけど、私が拒否し続けた結果、そうなった。





「じゃあ菜緒ちゃん、気をつけて」


「うん。大和くんもね」



マンションの前で別れ、私は最寄り駅へ。
こういうのも懐かしくて、全然アリだと思う。


本当は歩いても余裕で行ける距離だけど、大和くんがやかましいから、電車で。



謎に心配症なのよね、あの人。


ていうか、どんな距離でも八代さんに送ってもらうことが当たり前になっているせいだろうね。




車で送ってもらうときよりかは時間が掛かったけれど、特になんの問題もなく職場に到着。

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