ファシネーション【完】

第1章 /入籍



「菜緒」


「………」


「菜緒ちゃん。朝だよ」


「………」



瞼を開けると満面の笑みを浮かべた大和くんが至近距離に存在した。



たしかに外は明るい。カーテンをほぼほぼ全開にしたまま寝たから、しっかりと日が差し込んでいる。


でも、今はいったい何時なんだろう。すごく眠い。




「ぐっすり寝てたね。楽しかったね、昨日」


「………」


「今日さ、俺帰り早いから、今日も楽しもうね」


「…………もー。朝からなんちゅー話題……」


「夫婦なんだから当然だろ?」


「…………今何時?」


「8時。ちなみに菜緒ちゃんは9時半までに出勤すれば大丈夫」



そうなんだ。
ていうか、朝強いんだ、この人。けっこう意外。

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