部長に恋して。[完結]

Section7




社員旅行の翌日から通常通りの勤務。



これは、さすがにちょっとハードな一週間の幕開けだった。



「みんな日に日に干からびてってる気がする」



すっかり風邪も全快した吉田が一人呑気にコーヒーを啜る木曜の午後。



珍しく二人揃って残された私たちはデスクワーク三昧だ。



特に私に関してはコーヒーなんて飲んでる余裕なんてないくらい―――



「あと20分でそれ終わるの?」

「……終わらせる」



だから話かけないで。



と、受け答えする間すらも惜しんでパソコンに向かうほど切羽詰まった状態。



『3時までに』



出来るか?じゃない。



やってくれ、でもない。



やれ、と。



外回りにいく前に、恐ろしい量の書類の束を私のデスクに置いていった部長。



鬼は健在だ。



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