部長に恋して。[完結]

Section9




休みが明けた月曜日。



生理痛と戦いながらの満員電車での出勤に朝から若干くたびれ気味の私はフラフラとエレベーターに乗り込んだ。



毎度のことながら、貧血だけは気合いじゃどうにもならない。



たぶん今日を乗りきれば、だいぶましにはなるはずだけど。



アナログタッチな丸いボタンをカチッと押して壁に寄りかかれば、閉じかけてた扉が鈍い音を立て、ちゃちなつくりのエレベーターがガタッと揺れた。



ついに壊れたか。



と真っ先に思うほど古いエレベーターながら、どうやらそうではなかったようで。



視線を下にやれば、閉じようとする扉に強引に割って入らせた革靴が目に入った。



遅刻なんて時間でもないのだから次まで待てばいいのに、靴の主はだいぶせっかちな人らしい。



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