オネエ系男子攻略法

15.心音

朝一の新幹線に揺られながら、昨日の薫さんの話をぼーっとする頭で考える。

…なんで七瀬は私に…嘘、ついたの?

薫さんと別れてからすぐには、気が動転していたからか、特には思わなかったけど、冷静になってみると頭の中に疑問符が浮かぶ。

薫さんは、七瀬が私に何も話していないと言った。
それって、つまりは七瀬にはまだ他に隠している事があるって事だ。

…いや、もしかしたら、単に私にプライベートを話したくなくて嘘ついただけなのかもしれない。

どっちにしろ、七瀬は私には何も話してくれない。
…それが、答えだ。


考えてもしょうがない、と一旦七瀬の事は忘れる事にして、由美の結婚式を祝う事に意識を集中させる。

私はiPhoneをポケットから取り出し、LINEを開いた。
由美と旦那さんの啓介君は二人とも同じ大学だったので、今日は大学の時の友達が、大勢名古屋に集結している。

ちょっとしたプチ同窓会的で、気分を切り替えるとなんだかワクワクしてきた。

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