オネエ系男子攻略法

16.キス

七瀬と二人、七瀬の泊まるホテルのホールで呆然と立ち尽くす。


「…まさか、こんなに客が多いなんて思わなかったわ」


ボソッと七瀬が頭を抱えながら呟く。

…そう。まさに今、客室は満室だって言われたところだった。

まぁでも、時間も10時を少し過ぎた所だし、駅の近くであるこの辺に空室がないのは当たり前なのだろうけど。


「いいよ、七瀬。多分部屋ならなんとかなるから。文也が…」
「絶対ダメ。」


七瀬がキッと睨みながら言葉を被せてきた。


「…で、でも、今からじゃ空いてるとこの方が少ないよ?」


私の言葉に七瀬が盛大に溜息を吐いた。




「こうなったら、仕方ないわ。七美、私の部屋に泊まりなさい。」

「…え、えっ!?」




えぇぇぇぇぇぇ!?

それこそ私、心臓が働き過ぎて死んじゃうよ!?

文也と一緒にいるより、数倍、私にとったら危険だと思うんだけど!!!

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