オネエ系男子攻略法

18.コレって、アリでしょう?

勢いよく扉が開く音と、


「ーー薫っ!!!」


物凄くドスの効いた、七瀬の大声に、ビクッと肩を揺らして扉を見た。


七瀬がチラッと私を見て、次に薫さんに視線を移す。

瞬時に目が細められ、静かな怒りのオーラを放ちながら七瀬がこちらへと歩いてくる。

驚きすぎて固まってしまった私は、目線だけで隣の薫さんを見た。

…焦っているのかと思いきや、薫さんは七瀬が来ることが分かってましたと言わんばかりに余裕の表情だ。


え?え?何これ!?
…どういう状況なの!?

二人の視線の間で、一人パニクる私の腕を、七瀬がグイッと立ち上がらせるべく上へと引っ張った。


「…な、なな、せ」

「どういうつもり…?事と次第によっちゃ許さないわよ?」


立ち上がった私を自分の方に引き寄せながら、七瀬が薫さんに冷たく言い放った。


「ふ。七美ちゃん、可愛いよね。」


そう言って薫さんが私に近付こうとした瞬間、七瀬が薫さんの胸ぐらをグッと掴んだ。


「…ふざけるな。」


七瀬が今にも薫さんに殴りかかりそうに見えて、

「や、やめて!七瀬!」

と、二人の間に必死で割って入った。


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