オネエ系男子攻略法

4.合コンの結末

「七美ー!遅いよ!みんなもう待ってるんだからね!」


美香が腕組みしながら店の前で仁王立ちしている。


「ゴメンっ!中々仕事終わらなくってっ」


私はフゥーっと息を吐き、走ってきて額に浮かぶ汗を乾かすべく、手で煽った。

それに、今日に限って七瀬が手伝ってくれなかった。
七瀬曰く、「私との約束じゃないのに、手伝う義理はないわ!」だそうで。私ばっかりイケメンに会いに行くのが気に食わないらしい。

自分の方がイイ男沢山知ってるくせにっ。


美香に背を押されながら、お洒落なお店に足を踏み入れた。ゔー。久々の出会いの場に、若干ドキドキと緊張してきた。


「ごめんなさーい。一人遅れてきた子、今来ましたー!」


美香がさっきとは打って変わって、可愛らしい声で個室の扉を開いた。

私も美香の後に続いて、おずおずと中に入りながら頭を下げた。


「ゴメンなさいっ、遅くなっちゃって…」


と、言いながら顔を上げた時だった。
入り口に一番近い場所にいる彼と目が合った。

え、

え?

えぇ!?

向こうもかなり驚いた表情でこっちを見ていた。

な、な、ななな、何で、文也が居るの!?

そこに座ってたのは、元彼の二階堂文也だった。



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