オネエ系男子攻略法

9.訪問者と真実

あの日、渋々ながらも七瀬に送ってもらった。
月曜の会議後から出張の七瀬とは、水曜日である今日まで一切連絡はとっていない。

元々、営業で出張が多い七瀬とはいつもこんな感じだから、いつもだったら気にはならないけれど、あの日あれからどうなったのか正直気になって、ヤキモキしながら数日過ごした。

明日には七瀬が帰ってくる。
嬉しいような気まずいような、変な感覚だけどやっぱり会いたいと思う。

…会いたい。

正直、自分の気持ちがよく分からない。
七瀬の事を意識して、ヤキモチ妬いて、会えないと会いたいと思う…普通の男女であれば、コレは恋愛感情での好きだと言えるんだろうけど…私と七瀬の関係は、友情という感情の方が色濃くて、いまいち分からない。

と、言うか、私自信が自分の気持ちに目を背けてるのかも。

認めてしまったら、きっと私と七瀬の関係は終わりで。
今、ギリギリのラインで保っている気がする。

最近こんな事ばっかり考えて時間が過ぎて行くので、自分のデスクの内線がなってるのを、前の席の武藤君が「島崎、内線!」と掛けてくれた声で初めて気付いた。

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