晴斗と莉子は、幼稚園の頃からずっと一緒だった。
大学に行って、結婚して、幸せな家庭を築いて。
これから先も、そんな当たり前な日々が続くと、信じて疑わなかった。






「遺して逝く」のが、こんなにしんどいなんて。