狼とシンデレラ 【完】


四人は嬉しそうな照れ臭そうな笑顔ではにかんでいた



「俺らに気遣ってくれるなんて森下さんがはじめてっす」

「謝られるのって慣れないもんで少し照れます…」

「森下さん優しいっすね!」

「護衛頑張るんでこれからもやらせて下さい!」




四人の目はキラキラ輝いていて…


ユズルが総長だからこそ、こんなに良い人達がユズルについてくるんだなって実感する




「おい」

ユズルが私を促す


その瞳は“早く返事してやれよ”と言っているように思えた




「あの……」


私も自分の気持ちを四人に伝えなきゃ



「私も…あまり人の優しさに触れた事なくてそんな私が優しいだなんて言われても全然実感が湧かないけど、純粋に嬉しいです。これからも黒獣を守って下さい!」



私は思いを伝えると改めて頭を下げた






その時、ユズルが私を見て微笑んでいた事に誰も気づく事はなかった


0
  • しおりをはさむ
  • 219
  • 74
/ 463ページ
このページを編集する