狼とシンデレラ 【完】

きっかけはあなた /辛い日常



授業をただボーッと受ける。

いつも黒板に書かれている文字を目で追い、先生の声を受け流すだけ。



私には教科書がない。




正確には“なくなった”。





「森下、教科書はどうした?」


私を問いただす声。



また、はじまったのだ。





「忘れました」


私がそう言うと数学担当の先生は、ニヤニヤしながら私の席の前までくると、突然大きな声を出した。


「お前は本当に物覚えが悪い!何度教科書を持ってこいと言った?先生の事が気に食わないならはっきり言え!」



先生がそう言った途端、教室中に皆の笑い声が響き渡った。



「あいつの新しい教科書捨てたの今度は誰?ナイス!」

「ブタって勉強出来る脳みそないから必要ないよね?」




口々に私を罵る。


それを聞いて先生も笑っている。






この先生は私がいじめられているのを知っていて私を怒鳴るのだ。




この学校は先生も生徒も腐ってる。



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