狼とシンデレラ 【完】

新しい自分 /血雨の悪魔




村田くんがいなくなった教室


みんな遠慮なく私に視線を向けてきた



そして口々に言った



『なんなの』

『前までいじめられてたくせに』

『黒獣の弱みでも握ったの?』

『汚いやつ』




気にしない…気にしない…
そう心の中で呟きながら俯く



「ねぇ」


突然私の頭上から声が聞こえた

私が顔を上げるとそこには見覚えのない女三人組が腕組みをして立っていた


見たことないけどなんの用かな?


「なに?」

私のしれっとした態度に苛立ちを隠せないらしく鼻息を荒くした真ん中にいる子が口を開いた


「あんたさ…なんなの?」

「へ?」

「私達の虎太郎くんに馴れ馴れしくしないで!大体虎太郎くんは女嫌いなはずなのに何であんたなんかが虎太郎くんに触れたり話したりしてるわけ!?」

「いや、それは森内虎太郎が勝手に」

「はぁ!?虎太郎くんのせいにする気!?どんな汚い手使って黒獣に接近したのよ!可愛くなったからって調子に乗ってんじゃないわよ!」

「だから私は汚い手とか使ってないし別に調子にも乗ってない」

キーキー叫ぶ女に私は呆れた声を出す


本当に女ってくだらない
やることなすこと陰険で悪質

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