狼とシンデレラ 【完】

それぞれの優しさ /不器用な優しさ





突然腕を引っ張られた私は


私の体を引き寄せた人の顔を見ていない




だけどユズルだってわかる



だって…香りがする。


ユズルがいつもつけている柑橘系の爽やかな香りが…





「何泣いてんだ」

突然頭上から声が降ってきた




声の主はやっぱりユズル



「泣いて…ない」


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