狼とシンデレラ 【完】

それぞれの優しさ /おぼっちゃま集団

あれから私たちはユズルの決めたルートを走り終えると寄り道する事なく真っ直ぐに倉庫へと戻った




戻る途中の車内でユズルは私に何度もキスをした




最初は苦しかったキスも意外と早く慣れる事が出来た

そして慣れると同時に安心感を与えてくれるものへと変わるらしい



硬直していた体も今じゃユズルの首に手を回すことが出来る程に成長した



そこで小さな疑問

…私って案外淫乱なんではないだろうか



絶対にユズルのせいだ…


それにしても最初歯を当てるほどに下手だったキスがこんなに上達しているなんてユズルって誰かを使って練習してたって事?



私の中にモヤっとしたモノが広がり

一度だけわざとユズルの唇に歯をぶつけてやった



でもそれは何の報復にもならなかったらしい


『おい、唇切れちまうだろ。ったく下手だな。』


ユズルがそう言うとまた激しく私の口を塞いでしまい私はもう考えるのをやめた

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