狼とシンデレラ 【完】

救いの手を /強くなりたい




「本当に森下…ごめんな?」

「え?急にどうしたの村田くん」



あれから私が泣き止むとユズルは一人がけソファへと戻りお互い沈黙が続いた

辛い沈黙ではなく、なんだか心地の良い沈黙


その後しばらくして村田くんが入ってきたかと思うとすぐさま私の向かい側のソファに座り謝ってきた

急な展開に動揺する私


「俺さ、黒獣の幹部なんだけど基本的に秘密裏に動く事が多くて表立って幹部なの公表してないんだ。だから学校での顔バレを防ぐためにゆずと約束しててさ」

「…約束?」

「うん。絶対に学校で喧嘩を売らない事とか〜学校ではクールキャラで居ろとか?」

「…んークールキャラっていうよりも寝てるキャラって感じかな」

「いや、本当はあれ寝てないよ!ずっと起きてる!だから山口達が許せなかった。守ってあげられなくてごめんね」



村田くんは本当に申し訳なさそうにそう言うと私に深々と頭を下げた


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