絶対的魔王様【完】

幸せの構成要素

街中の街路樹が綺麗に紅葉してきて、肌寒くなってきた10月の中旬。


私と響生は永苑を連れて私のおばあちゃんの家に来た。



都会の少し外れにある響生の家から、私のおばあちゃん家までは車で2時間の距離。


しかも山道を通るもんだから、車がガタガタする度に何度響生が舌打ちしたことか。


この黒い車、高い上に結構気に入ってるからね。




「―――着いたぞ」


その言葉に永苑を抱っこして車から降りる。


目の前には古ぼけた民家があって、そこから小柄な影が出てきたのが見えた。



「おばあちゃん!」



車の音がしたから出てきてくれたんだろうその姿を見て小走りでそちらに向かう。

そうすれば、懐かしいおひさまみたいな顔で笑ってくれた。



「あらぁ、真夜ちゃん元気そうねぇ」

「うん。おばあちゃんもね」



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