絶対的魔王様【完】

たとえ忘れようとも 前編

7月、夏。


梅雨が明けて一気に暑くなってきたその月は、霧神家に入った私にとって結構忙しい月。


なにせ8月には響生の誕生日と永苑の誕生日を控えているから。



その忙しさがまだ来ない平和な7月の始め、私は珍しく霧神家ではなく、豪華な西洋屋敷にいた。



日本が誇る大企業、須王グループ。

うちの旦那はそこの社長と昔のよしみらしくてちょいちょいお誘いを受ける。


けれど今日のは少し違って、この春生まれた社長とその愛妻の子供の誕生を祝うパーティー。


そこには6月に生まれた私と響生の2番目の子、莉真(りま)のお祝いも含まれている。



須王さんからお誘いを受けて親4人と子供たちだけで今日、須王第二邸もとい花屋敷でお祝いパーティーをしていた。



―――しかし、そのパーティーが予想もしないことで中断された。



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