絶対的魔王様【完】

愛情こもってる




春になった。

学校の入学式やら社会人の入社やらが始まるこの季節は、やたら忙しい。


というのも、春だから新たなことを始めたいと考える人間が多いからで、ちょいちょいお稽古を申し入れに人が来るから。


その分新生活で忙しくて来れない人とかも多いし、習いに来てくれる人がいる分全然いい。



そんなこと言いつつ私は響生の手伝いするだけで教えるわけじゃないんだけど。



庶民出身だから努力したとは言え最初の頃から失敗ばっかりで家の人みんなに迷惑かけた。

今だってちょいちょい失敗して使用人さんに苦笑いされるのも、響生に睨まれるのも日常茶飯事だし。



「もう少し要領良くならないかなぁ……」


掃除をしながらぼやいたとき。



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