絶対的魔王様【完】

『幸せな家庭』

Case 1


パタパタと可愛い足音がする。


それにうっすらと目を開ければ、見慣れた部屋の天井。


上半身を起こすと同時に、部屋の襖がスッと音を立てて開けられた。



「ママ」


にこっと笑って部屋に入って来た永苑。


「おはよう、永苑」


笑い返せばかわいい笑顔が深まって、ダイブするように抱き着いてきた。


うぁ~っ。かわいいかわいい。

お腹にぐりぐりと頭を寄せてくる永苑はものすごいかわいい。



朝から幸せな気分満々でいると、


「ママ、パパが怒ってるよ」


さらりとした声で爆弾を投下された。


部屋の時計を見ればもう7時過ぎ。お爺さん並みに起床の早い響生はもう当たり前に起きている。

もちろん家の人たちみんなも。



「やっば!永苑、居間いってて!」

「はぁい」


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