夜の牙 上 【完】

第二章 /風花



「…はぁ、」



私は、自分の馬鹿さ加減に心底呆れた。



午前10時。


安地の時計台。



私はそこにいた。



なぜか。



豹曰く、彼と"デート"をするため。



「…、」



しかも、しっかりワンピースを着ている私は何なんだ。



着々と、私は豹を好きになって来ているらしい。だって、今までこんな事なかった。



誰かに誘われたって、適当に返事しておいて、すっぽかしていた。今考えれば、かなり酷い行為だと思う。



だから、豹にその"酷い行為"はできなかった。



だって相手が豹だから。




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