夜の牙 上 【完】

第二章 /深夜







「ふうっ」



顔が真っ赤で喚き続ける輝くんは、不機嫌面の朔也さんに連行された。



豹は輝くんに喚かれ続け疲れたのか、壁にもたれてベッドに座っている私の横に寝転んだ。



私がもたれているすぐ横にある窓からは、外が見える。



晴れて雲が少ない夜空には、星と月が見えた。



「豹」


「うん?」



相変わらず緩い返事が返って来る。



私は、視線は夜空に向けたまま言った。



「傍にいてくれて、ありがとう」






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