夜の牙 下 【完】

第五章 /少年






「送って行く」



そう言ってきかなかった豹に送ってもらい、学校から少し離れた場所で下してもらった。



去り際に、「寒そうだから」と言って自分の持っていた黒いマフラーを私の首元に巻いてくれた。



綺麗にたたんでカバンに仕舞ったマフラーを思って、私はシャーペンをくるくると回す。


そして地味に落とす。



「…」



シャーペンを持ち直して溜め息を吐いた。



バーにあるシャワーを借りたおかげで気分はいいけれど、甘い匂いがしないとなんだか落ち着かない。



私、そろそろ重症なんじゃないだろうか。





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