夜の牙 下 【完】

第五章 /青年





次の日、私は1人で街を歩いていた。



休日だったし、何も私は常時豹とくっついているわけではない。

…美希さんが言ったように、べったり張り付いているわけでもない。



あと2週間で冬休み。



冬休みになったら、私は1人になる。



いつも豹が傍にいてくれるし、杏樹や朔也さん、輝くん、美希さんだっている。



それでも、やっぱり″家族″と離れるのはどこか寂しかった。



お父さんは、確かに私を家から離れさせたいみたいだった。


それだけ聞けば、最低な父親なのかもしれない。



けれど私はいつも感じる。



お父さんは、しっかりと私を家族と見て、愛してくれているのだと。



だって、むしろ私があの家に止まれば、辛い思いをするのは私だ。





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