シュヴーロング【完】

第 5 章 /別離






「泉希ぃ~」



ソファの傍、床にあぐらをかいて座った優香子が気だるげに、けれど心配そうな声で私を呼ぶ。


対して、私は布団を頭からすっぽり被ったまま。



「もう3日目よ?そろそろ出てきなさいよ~」

「……」

「ソファで毎日過ごすのもしんどいでしょ?」



優香子の声に、私は布団の中でふるふると首を横に降った。

これじゃあ、優香子に見えるワケがないのに。



「…3日前の夜、何があったの?」



優香子が心配そうな声で尋ねた。


その言葉に、3日前…私が推薦をクビになった日を思い出した。

つまり今は無職ってわけだ。


もう駄目人間じゃん。






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