悪魔様の虜【完結】

「それにしても長かったなぁ、お前ら。お、チカ肉いらねぇなら俺が貰うぞ。美歌、次何飲む?」


「また豊はチカくんに悪戯して・・・。でも、楓ちゃんがあの日向さんと同一人物だったなんて、五十嵐君との過去より私的にはそっちのほうが衝撃大きいけどね。
次も同じのでいいわ。」


「ちょ、豊!!いらねぇんじゃねぇ、とっといたんだよ!勝手に食うな!!!ってもう食ってるし。ハァ、楽しみにしてたのに・・・。
てか二人がごちゃごちゃしたのは唯がうだうだしてたからだろ。
愛梨、パフェでも食うか?ここのうめぇぞ!」」


「崇タカシ君のおすすめならそれにする!でもお肉はまだたくさんあるんだからあんまり大きい声出さないでよ!
あたしも美歌と同じだよ。5年前の合コンの時も、そのあと学校ですれ違った時も全然気づかなかった!!学校でもその恰好だったら絶対モテてたのにね~。もったいなかったね!」


「俺もそれ思った。でも本人が無自覚だし、唯しか見えてなかったんだからかえって隠してて正解だったかもね。
じゃなきゃ襲われたりしてたかもしんないしね。
まぁでも、豊やチカの言う通りだと思うけど結果的に収まるところに収まったんだからよかったじゃん。唯の作戦もうまくいったみたいだし。
食べてるか?麗美。これもうまいぞ。」


「ありがとう、陸。こっちもおいしかったよ。
でもやっぱりあたしは利香って女、絶対許せない。“あたし”の楓を傷つけるなんて・・・。
唯君のことだってまだ完全に許したわけじゃないんだからね。亜子ちんだって中学の卒業式のこと覚えてるでしょ!?」


「もちろん!!忘れられるわけないじゃん!!でもその合コンの話からは詳しく知らなかったから、ずっとやきもきしてたの。楓ちゃんに会っても誤魔化されてばっかりだったし・・。
でもいいの!今、楓ちゃんと唯君が笑ってるなら辛かった時の話なんてあえてする必要ないしね!
そもそも槇が、恥ずかしいからなんて理由で唯君に内緒にしてたから悪いんじゃん。ちゃんと言ってたらその女の嘘にも気づけたのに。あのころから誰にでも馴れ馴れしくしすぎ。」


「亜子、この間のことまだ引きずってんのか?だから悪かったって。
何も今その昔の話持ち出さなくてもいいだろ。俺だって唯から話聞いてだいぶ落ち込んでんだよ。これやるから機嫌直せって。な?
唯も日向も悪かったな。」


「別に槇が謝ることじゃねぇよ。豊やチカや中西が言う通り、俺が悪かったんだから。済んだ話だ。もう気にすんなよ。
それより中西、楓は俺のだ。どさくさに紛れて勝手なこと言ってんじゃねぇ。陸も余計なこと言うなよ。
楓はもういいのか?デザートでもなんでも頼んでいいんだぜ。」


「ありがとう。でも、結構お腹いっぱいで。
それに、今までのことは唯君が悪いわけじゃないって言ってるでしょ?私がちゃんと話していればよかったのに・・。でももうこの話はやめようね。
私は、今唯君と一緒に入れて、みんなともう一度こうやって一緒に笑えて、それだけですごく幸せだよ。」




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