4人の狼と囚われの子羊。 【完】

プロローグ






「スミレー。準備出来た?」


ノックと共に聞こえた声。





「あ。うん。出来たよー」


あたしはそう返事をしてドアを開けた。






「うん。可愛い。
髪、そのままでいいの?」


双子の姉、つばきはそう言って首を傾げた。





「いいの。つばきみたいに巻き髪似合わないから」


あたしはつばきをあしらって、部屋を出る。






「もう。可愛いんだからもっとオシャレしなさいよ」


つばきはあたしの後をくっついて歩きながらそう文句を言った。






「あたしはいいの。つばきが可愛く見えれば何も文句はないわ」



「はぁ…。双子なんだから同じ顔してるんだよ?」



「二卵性だもん。違うわよ」



「…………」



黙ったつばきを連れて、あたし達はタクシーに乗り込んだ。







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