4人の狼と囚われの子羊。 【完】

瑠璃も玻璃も照らせば光る /スミレの場合。 1






「……」





夏休みが終わった。



あたしは久し振りに制服に手を通し、学校へ行く準備をした。





「おはよ、スミレ」



「おはよ、つばき」


みんなでダイニングに集合してご飯を食べる。





そして、カバンを持つと、ドアを開けた。






側のガードレールにつばきの彼氏、瑛司(エイジ)くんが座っていた。





「おはよー!瑛司ーっ」


つばきは走り出し、瑛司くんに抱きつく。





「おはよ。つばき。おはよ、スミレ」


あたしにも挨拶してくれた瑛司くんだったが、次の瞬間、目を丸くした。





「ヒロ…」


目線はあたしの横に並ぶヒロくんに注がれている。





「おっす。瑛司」


ヒロくんはびしっ、と手を挙げて挨拶をする。







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