4人の狼と囚われの子羊。 【完】

瑠璃も玻璃も照らせば光る /ミドリの場合。




「ただいまー」


玄関を入ると、揃えられたスミレちゃんの靴と脱ぎ散らかしたヒロの靴があった。





他に靴はない。





「……」





ってことは、2人きり!?



ヤバイだろ!!





おれは弾かれたように走り出し、リビングのドアを開ける。





瞬間、おれは悪夢を見た…。






「!!」





おれのスミレちゃんが、ヒロに抱きしめられていた!



あ!

スミレちゃんの髪の匂い嗅いでいやがる!



おれだってまだあの綺麗な髪の匂い嗅いだこと無いのに!



ヒロのヤロウ!





おれはスリッパを片方脱いで、思いっきりヒロの頭をはたいた。





ぱこーん





あ。

いい音。



ヒロの髪がふわりと舞い上がる。





「痛ぇ…」





ざまみろ、ヒロ。



抜け駆けしようとするからだよ。








0
  • しおりをはさむ
  • 343
  • 13249
/ 376ページ
このページを編集する