4人の狼と囚われの子羊。 【完】

瑠璃も玻璃も照らせば光る /ルリの場合。







カラン…



目の前に置かれた“ペンギン”という名のカクテル。



グラスの中の氷が音を立てた。





「ルリ…?」


目の前の晴人は首を傾げた。





「…ん?…あ、ごめん。何でもない」


あたしは首を振って、カクテルを口に運んだ。





「…ホント?」


晴人はさらに首を傾げる。



「ん。ごめん。…せっかくデート中なのに…」


そう呟いたあたしに、晴人は照れたように頬を染めた。





「いいよ。おれこそ…仕事休めなくてごめん…」


今日…というか今夜は休みだったはずの晴人。



でも…急病のスタッフが居たから、って仕事になったみたいだ…。





「ううん。晴人、責任感強いからね。そーいうトコ好き」



「!…ば、ばか…。そんなこと言うなよ…」






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