4人の狼と囚われの子羊。 【完】

朱に交われば赤くなる /スミレの場合。 3




「……」



あたしはランくんと夕飯の片付けをしていた…。





ショウさんはお風呂。



ルリさんと両親はまだ仕事。



つばきとヒロとミドリくんはリビングでテレビを見ながらくつろいでいた。





あたしは最後のお皿を拭き終わって、棚に戻した。



さすがに人数が多い蜂谷家だから食器洗い乾燥機に入りきらないものがあるのだ…。





「スミレ」



「は、はい」



夕飯作る時も無言だったランくんがいきなり話しかけてきた。





「な、何…?」


ふきんを思わず握りしめるあたし。





「……ショウちゃんと付き合うの?」


ぽとっ、とあたしの手からふきんが離れて、床に落ちた。





「…ったく…おれが何か言う度にもの落とすんだな…」


ランくんは呆れたように呟いて、ふきんを拾い上げた。









0
  • しおりをはさむ
  • 343
  • 13250
/ 376ページ
このページを編集する