4人の狼と囚われの子羊。 【完】

隣の花は赤い /スミレの場合。 2






あたしは改めて歯を磨くとリビングに戻った。





リビングにはまだヒロとミドリくん。それに遅いご飯を食べているルリさんとショウさんが居た。



つばきは…きっと部屋で瑛司くんと電話してるんだろう…。



明日は土曜日だからみんなまだ起きてるつもりみたいだ。





「スミレー?どこ行ってたんだ?」


ソファーに腰掛けたあたしに、ヒロは首を傾げた。



「え…?…歯磨きしてただけだよ?」


一瞬、焦ったが、本当のことを話した。



「ずいぶん念入りに歯磨きしてたんだね?…今夜、デートでも行くの?」


あたしの横に座り直したミドリくんにそう突っ込まれる。




「えっ。そんなことないよ。普通だって…」


あたしは手を振って否定する。





とても歯磨きそっちのけでランとキスしてた、なんて言える訳ない…。







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